国際宇宙ステーション(ISS)の知識

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国際宇宙ステーション(ISS)を、私は見たことがあります。

何時何分頃に日本の近所を通りかかるってことで、近所の天文台の屋上から夜空を眺めておりました。

空の低いところを、ぴかっと明るい点が、他の星や飛行機とは違った動きで飛んでくるっていうのですね。

「おっ、見えた見えた!」「えっ、どこどこ?」
「あれあれ!」「あれ!?」
「あれ!」「おお??」
「あ、消えた。」

という感じで、どれだったのかよくわからなかったんですけど、視界の端には入っておったことでしょう。

目次

国際宇宙ステーションを見よう

地上約400km上空を飛んでいる人工物が、肉眼で見えるのかっていうと、見えるんですね。

宇宙ステーションは、でっかいんです。

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子供の絵本を借りに図書館に行った時、立ち読みしていて知ったんですけど、大きさは、約108.5メートル×約72.8メートルということで、30階建てのビルくらいあるのですね。

広さでいえばサッカー場くらいです。重さは約420トン。

そんな巨大な人口建造物が頭の上を飛んでいるわけですが、その面積の大部分が、ソーラーパネルです。パネルを開いて飛んでいる様子は、さながら凧か、羽の多いトンボみたいです。

ソーラーパネルは太陽光線を受けて発電しており、それがピカピカ光っておるというわけです。宇宙ステーションが、ライトで宇宙空間を照らしているわけではありません。

ですんで、地上から見えるのは、宇宙ステーションが陽にあたって太陽光線が反射している時で、かつ、地上は日が落ちて暗くなっているときです。

1日に地球の周りを16周回っているということですので、けっこう見えるチャンスは多いです。

>>ISS目視予想位置(JAXA)

 

1日に16周も回るということは、90分で世界一周、スピードは秒速8キロ、時速でいえば、28,800km。鉄砲の弾より速いです。

そんなスピードで飛んでも複雑な形状の宇宙ステーションがバラバラにならず、宇宙飛行士が吹き飛ばされずに船外活動ができるのも、宇宙空間に空気がないからですね。

このスピードが保てるのも、空気抵抗がないからで、推進力は地球の重力、つまり落っこちるに任せているってことです。

そのままほっとくと、ほんとに落っこちるので、ときどきブースターエンジンを、ブシュッと噴射して、高度を保っているということです。

宇宙ステーションの建設

かようにでっかい宇宙ステーションISSでありますが、いきなり現在の形で打ち上げられたわけではありません。

最初は、モジュールと呼ばれる人間の入れる小さなカプセルみたいなのがふたつ、ロシア製の「ザーリャ」とアメリカの「ユニティ」がドッキングしたところからです。1999年のことです。

小さいといっても、12mと5mですが。

ここを出発点として、背骨に当たる部品を継ぎ足していって、そこから羽のようなソーラーパネルを生やし、モジュールもどんどん付け足していって現在の形になったのであります。

部品を地上から持っていったのが、ソユーズだとか、スペースシャトルでありまして、スペースシャトルが退役した後は民間会社スペースXのドラゴンも活躍しておりました。ちなみにスペースXというのは、自動運転の電気自動車を開発しているテスラモーターの社長、イーロン・マスク氏の会社です。

ニュースでよく名前を聞く日本実験棟「きぼう」というのも、モジュールの一つですね。ほかに、ヨーロッパの国々やカナダも参加しており、国際宇宙ステーションは、色んな国の部品の寄せ集めでもあるわけです。

国際宇宙ステーションのクルー

最初は2名が長期滞在していましたが、現在は6人のクルーが滞在しています。

日本人としては第18次長期滞在の若田さんが最初で、そのあと、野口、古川、星出、油井、大西宇宙飛行士がつづいております。(次は金井宣茂飛行士の予定)

宇宙飛行士になるための訓練というのは、それはもう大変なもので、これはマンガ「宇宙兄弟」で面白く読むことができますね。(マンガでは、主人公ムッタの同期の訓練生、伊東せりかさんがISSで筋ジストロフィー症の研究をしています。)

 

私も幼少時は、宇宙飛行士に憧れたこともありましたが、今となってはもはや難しく、生きているうちに宇宙旅行ができるようにならないかなーと期待しています。

現在は、企画開発の遅れから停止中ではありますが、JTBには宇宙旅行の窓口があります。

>>JTBの宇宙旅行

 

ロシアではロケットじゃなくって、戦闘機で成層圏内ギリギリまで上がって、落っこちてくるというような体験はあるみたいです。

私は宇宙は無理としても、自分でセスナ機を操縦して、雲の上辺りまで出てみたいなーと、これは生きているうちにチャレンジしたいと思っております。

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