エンジン オーバーホール

中古車屋さんの裏話

今どき自動車のエンジンをオーバーホールすることって、あんまり聞かないような気がします。

バスとか、大型トラックはどうだかわかりませんが、乗用車でエンジンオーバーホールなんてする人いないのでは?

しかし、ロータリーエンジンは、オーバーホールありました。

RX-7の時代ですけど、圧縮抜けってあったんです。だんだんパワーが落ちてきて、微速でハンドルをいっぱい切ったりすると、スコンとエンジンが止まってしまう。ロータリーの角っこに付いているアペックスシールの劣化です。
(メカニズムはよく知りませんが。)

こうなるとオーバーホールですが、ディーラーでは40万円くらいしたと思います。故障なので、保険は効きません。

そのまま乗れないこともないんですが、しょっちゅうスコンスコン止まると嫌になってきます。

査定は、修理費用の40万円がマイナスです。

これ、中古車部にとっては、実に美味しい話でした。

自分の会社の工場に入れると40万円ですが、ロータリー専門の修理業者がありまして、10万円くらいで直してくれるんです。今はあるのかどうか知りませんが、岡山のオークラとかいう会社だったと思います。

時計のオーバーホールでもそうですけど、メーカー系のサービスより、修理専門業者の方がたいてい安上がりです。

ディーラーとか、メーカー系って、新品部品交換が主な作業でして、修理ってあんまりしないんですね。だから部品代で高く付いてます。

修理業者は、文字通り修理してくれます。

新車の保証が効くうちはディーラーで無償で直してもらうことをオススメしますが、そうでもなければ、外部の業者の方がいいですね。

ちなみに、RX-7は、そのまま、圧縮漏れありと書いてオークションに出しても、市場相場は40万円も下がりませんから、けっこう儲かりました。

コメント